カム式自動旋盤

カム式自動旋盤を使いこなす

当社で主力加工機械として使用しているカム式自動旋盤。NC主流の現在、一般的には下の写真のようにボロボロの状態でほとんどゴミとして扱われています。 こんな機械を当社ではオーバーホールし、独自の改造を加え見事に生き返らせて使用しています。
しかし、使いこなすには技術者でなければ不可能です。よって当社では新入社員の段階でまずこのカム式自動旋盤で機械の基礎を学び技術者教育を行ってからNC機を学ぶようにしています。

 カム式自動旋盤のメリット

    1. 機械が安く設備償却費が抑えられる
    2. シャフト形状の場合、サイクルが早い
    3. 独自の改善ができるため、使い勝手が良い

         カム式自動旋盤のデメリット

          1. 機械操作が難しく技術者が必要 → 技術者教育の充実
          2. 段取り変えに時間がかかる → 量産品での対応
          3. メンテナンスが必要 → 設備保全チームの設置


              解決

              設備保全チーム

              写真:製作

              加工設備や治工具に必要な部品の製作や改造を外注に依頼すると、早くて2、3日から一週間の納期がかかります。
              当社では設備保全チームの設置により、これらの工程を内製化することで素早い対応が可能になり、機械停止のロスが極力抑えられ、 また設備改善活動に貢献しています。

              また、カム式自動旋盤は新規に購入することは不可能であり、部品の調達も困難です。 そこで当社では中古機器を購入し、設備保全チームにより、機械をばらして交換部品として整備した上で在庫を確保します。

              写真:オーバーホール前後

              オリジナル専用機

              カム式自動旋盤の使用により加工サイクルの短縮を行い、さらには2次加工(フライス、穴あけ、バニシング等)については専用機で行い更なるサイクルの短縮を行う。これが当社の考えるベストな加工方法です。
              当然、NCなら一発加工も可能ですし、品質もそこそこに維持できます。しかし価格に直結する加工サイクルを考えるとそうはいきません。 品質トラブルが起こらないように維持する仕組みがあればいいのです。

              写真:オリジナル専用機
              写真:オリジナル専用機
              写真:オリジナル専用機